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ゆいまる日記バックナンバー

2021年12月27日
「年末のご挨拶」
2021年も残すところあとわずかとなりました。

当院が設立して今年が6年目でしたが、とうとうカルテの番号が1000を越えました。これは当院が診てきた患者様が1000名を越えたということになります。

大変な数字ですが、一つ一つの訪問の積み重ねの結果であり、一人ひとりの生活や生き様と真剣にかかわる中で、私たちは成長することができたのだと思います。こころから感謝をしています。

年末のせわしい日が続いていますが、どうぞ年末年始はゆっくりとご自愛いただき、良い年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
院長 鈴木欣宏
2021年12月01日
「中日新聞『医人伝』に掲載されました」
中日新聞「医人伝」中日新聞の「医人伝」は毎週地域で活躍する医師について掲載され、楽しみにしているコーナーでもあります。この度、中日新聞社の佐橋記者に取材を受け、鈴木院長について11月30日(火)の「医人伝」に掲載していただきました!

翌日は神経難病等でお困りの方々からお問い合わせのお電話を何件がいただいたり、訪問先の皆さまや多職種の皆さま方から「先生、新聞見たよ!」とたくさんのお声をいただいております。新聞の影響の大きさに驚いております。地域の皆さまのご要望にお応えできるよう院長はじめスタッフ一同、気の引き締まる思いです。

院長やクリニックの活動を丁寧に書いていただき、ありがとうございました。取材をしていただきました佐橋記者、中日新聞社の方々に感謝申し上げます。
看護師 須田
2021年11月15日
「第13回 結楽サロンを開催しました」
第13回 結楽サロンコスモスが咲き、秋風を感じるこの時期。10月28日(木)に、犬山楽田ふれあいセンターの囲炉裏の間で13回結楽サロンを開催しました。令和3年4月〜8月に在宅看取りをされたご遺族様と、OBの方々を合わせ7名の参加がありました。

第13回 結楽サロン今回初めてご参加くださったご遺族様からは、「日々変化する体調に不安を抱えながら介護をしていたが、最期の大切な時間を家族と共に過ごすことができて本当に良かった」と、その時のことを思い返しながら語っていただきました。

また数回サロンにご参加いただいたご遺族様からは、「今まで食事を作ったことがなかったが、今では魚1尾を下ろして料理がすることが趣味になった」と前向きなお話しくださいました。

私自身も家族を亡くした時は、何をしていても色々な思い出が蘇り、涙があふれ、「誰とも会いたくない」「話をする気分にならない」という気持ちの落ち込みがありました。そんな時期に、お世話になった医師や病棟看護師さん、訪問看護師さん、ケアマネージャーさんに話を聞いてもらい、心が楽になった経験があります。

「心の整理」
大切な方を亡くされたあと 私たち医療者とはお会いする機会が無くなります。このような会を定期的に開催する意味は、大切なご縁、いつでも話をしに来ていただけるご遺族の癒しの場になればと思っております。
第13回 結楽サロン 第13回 結楽サロン 第13回 結楽サロン
第13回 結楽サロンそして…ご家族には私たちが知りえない沢山の物語があり、新たな物語やお人柄を知る大切な時間となっております。

次回は来年2022年1月を予定しております。
看護師 長田
2021年11月1日
「在宅人工呼吸器装着療養者の災害対策の取り組み」
災害訓練本年度もALS在宅人工呼吸器装着者様宅にて、チーム員であるケアマネージャー、歯科医師、歯科衛生士、訪問看護ステーション、保健所保健師、市町村保健師にご参加をいただき、災害訓練を行いました。

災害訓練昨年度に引き続き、結が備えている機器「ガスボンベタイプの発動機(2機)」「ガソリンタイプの発動機(1機)」「蓄電池(1機)」について、各機器の特徴や操作方法をご家族や参加者に体験していただきました。

参加者から、口々に「発動機は見た事はあったけど操作したことが無かったから、体験は良かった」「機器の操作を体験しているか、していないかは、経験の差は大きいと思う」という感想をお聞きしました。

災害訓練今回ご協力いただいたご家庭には太陽光発電が装備されていましたので、結の機器と太陽光発電、自家用車を用いて72時間人工呼吸器を維持する災害シミュレーション訓練を実施しました。

シュミレーションを参加者と共有しながら実践したことは、「具体的にどの様に何を使えば良いのか」ということです。「何を準備し、使えば良いのか学ぶことができた」とのご感想をいただき、イメージづくりの一助になったと感じました。

災害訓練昨年から引き続きの災害対策ですが、2名のALS療養者ご家族にご協力をいただき開催しました。次年度は更に個別的な災害対策を、チーム員である多職種の方々と講じていければと考えております。

「自助・共助・公助」…年々自然災害が増加傾向にあります。この訓練を通して、参加者のお一人ひとりが小さな行動を起こして下さること、そして今回保健所保健師さんや市町村保健師さんにご参加いただきましたので、お力を結集してこの地域から災害対策を考えていけることを切に願います。
看護師 長田
2021年10月7日
「パーキンソン病の在宅医療について講演」
パーキンソン病の在宅医療について講演パーキンソン病の在宅医療について講演岐阜大学脳神経内科の林先生から、パーキンソン病の在宅医療について10月7日に講演する機会をいただきました。

話した内容は以下の通りです。

  • 在宅でみる進行期パーキンソン病の難しさ
  • 在宅での多職種連携
  • 実際の症例提示

1については、在宅でみるパーキンソン病はYahr3以上の進行期ですが、進行期は一方でウェアリングオフの時は増量、もう一方でジスキネジアや幻覚などの精神症状の時には減薬…とまったく逆のことを求められることがあります。専門医でも難しいことですので、在宅や外来ではパーキンソン病の薬は変更がなされないことが多いように感じます。

提案として、進行期はレボドパ単剤でコントロールできないかと考えました。レボドパは副作用が少ない良い薬ですが、長期間使用するとジスキネジアが出やすいため、早期には簡単には増量できません。進行期であれば長期間使用する可能性は少ないため、レボドパ単剤で増量していくことも可能ではないかと。そうすれば一般内科医でも調整しやすくなるかと思います。

2については、まずは目標設定で、患者さんにとって達成可能で楽しみのあること(例えばうなぎを食べたいなど)をみんなと共有する、その上で各職種の役割を患者さんに分かっていただき、各職種お互いにも役割を認識することが大切だと思います。

具体的には、食支援では医師は症状コントロールで食事の時にonの状態にする、看護師は便コントロールや睡眠時間の確保など体調コントロール、PTは食事の際の良肢位、OTはコップ・箸など適切な道具の提案、STは嚥下自体の訓練、訪問歯科は義歯調整を含めた口腔内環境の整備、といった感じです。また、連携の要は看護師なので、普段から看護師の意見を聴くことも重要です。

3については、実際の方は運動症状コントロールと共に転倒、幻覚などの合併症がみられます。それを内服だけでなく、家族、多職種と連携して診ていくことにより、内服を最低限のものに留めることができます。そのような症例を提示しました。

講演後、多職種連携について、どのように他の職種の役割を認識するか、という質問が出ました。良い本が出ているので、それを参考にしていただけましたら幸いです。

  • 「姿勢から介入する摂食嚥下 パーキンソン病患者に対するトータルアプローチ」 森若文雄監修、内田学編集
  • 「こうしよう!パーキンソン症候群の摂食嚥下障害」 山本敏之、村田美穂著
  • 「脳神経内科の摂食嚥下障害 病態理解と専門職の視点」 野崎園子著
  • 「神経疾患患者の転倒予防マニュアル」 日本転倒予防学会監修

パーキンソン病の在宅医療について講演在宅医療では神経疾患の方が多く、脳神経内科医が足りていないことを痛感します。脳神経内科の先生方に在宅医療へ関心を持っていただけたらと思います。林先生、下畑先生、このような機会を与えていただきありがとうございました。
院長 鈴木欣宏
2021年10月3日
「コミュニケーション支援研修会」
ICT救助隊10月2日に、尾北地区限定でコミュニケーション支援の基本となる「概要・文字盤編」をICT救助隊に企画・開催していただき、WEB上で地域交流会も開くことができました。
コミュニケーション支援研修会 コミュニケーション支援研修会 コミュニケーション支援研修会
コミュニケーション支援研修会コミュニケーション支援研修会コミュニケーション支援では高度支援機器が発達してきており、視線入力までできています。

ついその華々しさに目を奪われてしまうのですが、実際の現場では周囲の医療介護関係者が盛り上がって本人が取り残されてしまうことが多くあります。

改めて、コミュニケーション支援を行う上での原則を聴くことができました。

  • 本人の気持ちを聴く!
  • 常に観察(評価)する!
  • タイミングを逃さない(適切な手段を提示する)!
  • 便利だな!やってみたいと思ってもらう!
※スライドから抜粋

たくさん勉強してコミュニケーション支援の方法を学んでも、まずは本人の気持ちと身体的な状態を正確に把握し、それに基づいて最も適切な支援方法を考える…つい知識を重視してしまう私には心に沁みる言葉でした。

これからも尾張地区でのコミュニケーション支援を充実させ、地域の多職種の方々と連携して地域に貢献できればと思います。
院長 鈴木欣宏
2021年8月18日
「第12回結楽サロンを開催しました」
結楽サロン7月28日(水)に、楽田ふれあいセンター囲炉裏の間で結楽サロンを開催しました。令和3年3月〜4月に在宅看取りをされたご遺族と、OBの方々を合わせ6名の参加がありました。

「亡くされた配偶者の素敵なところ」のお題に、泣いたり笑ったり照れくさそうに自慢げに話される様子から人生の先輩として沢山の学びがありました。
結楽サロン 結楽サロン 結楽サロン
次回の結楽サロンは10月に開催予定です。ご参加をお待ちしております。
看護師 水野
2021年8月11日
「KY活動について」
今年度の事務部の目標として「安全で安心な職場環境づくり」を掲げており、2つのグループに分かれて「4S活動」と「KY活動」を行っています。

4S活動とは…
4S=「整理」「整頓」「清潔」「清掃」を指し、業務の効率化や安全性の確保、快適な職場環境をつくることを目的としています。

KY活動とは…
「K」は危険、「Y」は予知の頭文字で、潜んでいる危険を見つけ出すことを目的としています。どんな危険が潜んでいるか、「これは危険」という箇所を洗い出し、対応策を検討、実践するものです。

私はKY活動に参加しているのですが、今回は前期テーマとして「コンセント・配線コードの管理」を挙げています。前回の会議では、院内を巡回してどの箇所が危険なのかをピックアップし、今回はその結果を踏まえて評価を行いました。ピックアップしたのはコンセントまわり…配線の不備や断線の危険がある箇所で、「トラッキングの危険がないか」「コードの配線はまとめたりできないか」など改善策を話し合いました。

次回からは今回話し合ったことを踏まえて対策を練り、考えた対応策を実際に行動に移していく予定です。スタッフにとって「安全で安心な職場環境」を作っていけるよう、努めていきたいと思います。
看護師 坂本
2021年8月5日
「ハザードマップ作成」
訪問範囲のハザードマップゲリラ豪雨に備え、犬山市が出しているハザードマップを切り貼りし、一目で分かるように一番多い訪問範囲の「雨水による内水ハザードマップ」を作成しました。

これを元にゲリラ豪雨時等、訪問診療しているスタッフと連絡を取り合います。
看護師 野木森
2021年7月20日
「第1回Excel勉強会開催」
先日、院内スタッフ向けのExcel勉強会を企画し、開催いたしました。

当クリニックは年度始めに個人目標をたて、年間計画に落とし込みスタッフ間で共有し切磋琢磨し目標達成を目指しています。私は、Excelのスキルアップを目標の一つに掲げました。今までExcelの操作は独学で行い、月に1度療養者別統計を出し院内報告していましたが、もっとスキルアップしたいと言う思いが高まったからです。

そして勉強会を開催するきかっけになったのは、今回の院内勉強会で講師を務めてくださった方(社名・個人名は控えさせていただきます)に出会えたからです。Excelが好きで「Excelを語らせたら1日過ぎてしまう」と言われる方でした。ご挨拶をさせていただき、「Excelを勉強したいです」とお伝えさせていただいたところ、快く講師を引き受けてくださいました。

当院は他スタッフも様々な場面でExcelを利用しています。ならば「院内スタッフも巻き込んでしまえ!」と院内スタッフも参加できるような企画にしました。スタッフからの事前聞き取りを行い、いくつか要望をまとめ、講師の方と打ち合わせをし当日を迎えました。

スタッフのスキルの違いがあり、どんな内容にしたらよいか資料作りは困難だったと思います。実は、訳あって講師の方はZOOMでの参加となりましたが、当院まで足を運んで下さった方のお力添えもいただきながら会は進み、当院スタッフによる実施後のアンケート結果は概ね高評価を頂き、次回の開催を希望するスタッフも多くいました。

講師を引き受けた下さった方、準備に足を運んで下さった方、そして院内勉強会の決済を出してくださった院長始め今回の企画に賛同し参加してくれたスタッフにはとても感謝しております。統計はクリニックにとって欠かせないものとなる為、Excelを使いこなしクリニックの傾向を掴んでいきたいと思います。
看護師 野木森
2021年7月6日
「おむつフィッター1級取得」
「おむつフィッターとは」
排泄に何らかの支障が生じたとき、適切な提案や情報があれば本人や介護者はより快適な生活をおくることができます。現状どこに行き、誰に相談すればよいのかわからないのではないでしょうか。おむつフィッターは排泄の困りごとに対しておむつを含む排泄用具はもとより、医療や住環境、食事など幅広い視点からアドバイスができる人です。

私自身在宅看護経験が長いのに、「おむつ」のことってよく知らない…。「尿漏れ」「おむつ」についてしっかり考えたことがなかったです。

おむつフィッター1級取得以前、訪問看護で「尿が漏れて仕方がない交換も面倒だから」おむつを沢山当ててみた方と出遭い、私自身「おむつのことって何も知らない」「尿漏れを少なくする工夫はないのか」と思ったことがきっかけで(「むつき庵」浜田きよ子氏主催)おむつ研修を受けに京都まで行きました。3年かけて1級まで取得しました。

全国からおむつのことが気になる多職種の方が京都に集まってきます。今年はコロナ禍で感染に留意し、京都にいくのに接触をさけ会場からホテルまで片道3キロを歩き、日頃の運動不足解消になると思いましたが時間配分を間違えて開始時間に遅れそうになったときにレンタル自転車で京都の町を駆け巡る日もあったことが、今は懐かしいです。

3級から1級まで受講すると「生き方」「接し方」「老い方」が全部詰まっており、人の気持ちになって考える学びの場でした。色々な分野での学びの場があり、講師の先生も遠方から来てくださり、普段では体験できないリフト体験、リハビリでの移乗方法、ポジショニング、福祉用具など、学校では学べない内容でした。研修中は毎回おむつ装着を行い、排泄体験レポート提出がありました。患者様の気持ちが、本当に理解できる体験でした。

排泄はおむつを使用しても24時間気持ち良ければHAPPYであり、適切なおむつの選択や装着ができればスムーズに動くことが可能となり、尿漏れも少なくなることでスキントラブルが減少し、嚥下が楽になることで食事摂取が可能となると、研修での学びがありました。当院においてもおむつ装着の方々がおられ、少しでも安心して生活ができるよう介護者の方が困っていることに着目し、一つでも解決して快適な暮らしができるようにお手伝いさせていただきたいと思っております。

おむつフィッター1級取得研修にあたり、当院のスタッフに支援していただき心から感謝申し上げます。
看護師 丹羽
2021年5月15日
「難病看護師」
日本難病看護学会「難病看護師」認定日本難病看護学会「難病看護師」認定を受けました。

日本難病看護学会が認定する難病看護師とは、学会の所定の課程を修了し、難病看護の専門的知識を有して、難病患者への直接的ケアと患者家族への長期に安全な療養環境を提供でき、保健医療福祉の支援ネットワークの核となって患者家族への医療サービス提供に包括性と連続性を持たせることができる看護師です。

難病看護に関する幅広い知識と療養生活支援技術を有していると認められた者をいい、以下の役割を果たします。

  • 難病の病態・病期に応じた看護判断に基づき、患者の主体的な療養生活を支援する看護実践ができる
  • 質の高い療養生活を送ることができるよう、難病患者・家族に対して相談・助言を行うことができる
  • 難病患者・家族の支援について、看護職員・関係職種の職員に対して連携し、助言・支持ができる
  • 難病患者・家族の生活の質向上を目指した地域としての取り組みに参画し、社会支援システムの向上・創造に寄与できる

経験とスキルを生かし、個々の支援チームの中でリーダーシップを発揮できる人材を学会として、認定することで、広く難病療養者の方の生活の質の向上に寄与することが期待されます。(※難病看護学会認定の難病看護師に関するホームページより引用)

なぜ私がこの難病看護師資格取得を志したかと申しますと、看護経歴を振り返ると「難病と診断される診断期には脳神経内科外来、進行期での脳神経内科病棟・在宅療養期では訪問看護、在宅医療」…偶然にもそれぞれの分野で難病看護実践をしており、関わりが深くなっていました。

脳神経内科疾患が多い当院の特徴から、診療所看護師として難病特有の療養上の指導が多く、難病看護に関する幅広い知識を身につけ多職種と連携を図る事が必要と考え、昨年資格取得をする事を決意し、院長と須田統括管理に相談しました。

須田統括管理に書いて頂いた推薦書類と看護実践レポートを提出し、受験資格を得ました。例年2日間東京で受験者対象に研修会が開催される予定でしたが、コロナ禍ということでオンデマンド形式の受講スタイルとなり、また受講ごとにレポートを提出もあり大変でしたが、計画的に取り組みました。レポート審査後、オンラインZOOMで事例検討会と終了試験を受験し、先日4月無事に合格しました。

2019年7月時点で厚生労働大臣が333疾病を難病と指定しています。脳神経内科領域だけでなく、膠原病や消化器など発病の機構が明らかでなく治療方法が確立していない難病がたくさんあります。難病治療の最前線にいらっしゃる先生方の講義や、日本に「難病」という言葉がまだなかった1960年代にスモンの患者会を設立、厚生省(当時)の難病対策要綱策定の要請運動に関わり難病患者の「在宅ケア」という用語と概念を浸透させ、難病患者のケアに奔走されてきた聖隷クリストファー大学川村佐和子先生の講義など、普段お目にかかることができない先生方の講義を拝聴する機会を得たことは学び直す良い機会となりました。

当院は「脳神経内科専門医による在宅医療で患者さまと家族さまを支える」を掲げ、脳神経内科疾患療養者様を多く診させていただいております。難病看護師として、療養者様の生活の質を向上するために、療養者様とご家族のライフスタイル、思考、価値観など尊重しながら「その人らしく生きる、いつまでも住み馴れた場所で暮らす」…その願いを叶えるため、医師、看護師はじめ職員一同、地域の専門職の方々と協働して活動していきたいと考えております。

療養上のことで困りごとがありましたら、気軽にお声掛けください。一人で考えず、一緒に考えていきましょう。
看護師 長田
2021年4月26日
「認知症初期集中支援チーム つなごっと」
今年度より犬山市から委託を受け、犬山市認知症初期集中支援チームが始動しました。愛称「つなごっと」として、地域の皆様と一緒に認知症の方が安心して暮らせる地域作りに参加させていただき、気軽に立ち寄れる相談窓口として活動ができればとチーム員一同願っております。

○認知症初期集中支援チームって?
認知症の方やそのご家族に対して、専門医と医療・福祉専門職で構成するチームです。高齢者あんしんセンターなどと連携し認知症の早期発見や早期対応に向けた支援を行います。

○どんな活動をするのか?
認知症の方やそのご家族に対して専門的な立場から指導や助言を行ったり、適切な医療・介護サービスにつなげたりするためにチーム員がご自宅に訪問し一定期間集中的に支援します。

○対象となる人は?
在宅で生活している40歳以上の方で、次のようなことでお困りの方が対象となります。
・認知症の症状があるけど病院に行ってくれない。
・認知症の治療を中断している。
・介護サービスを利用したいが上手く繋がらない。
・認知症による症状が強く介護や対応に困っている。

上記のようなことでお困りのことがございましたら、お気軽にご連絡ください。

認知症初期集中支援チーム つなごっと 認知症初期集中支援チーム つなごっと
「連絡先」
認知症初期集中支援チーム つなごっと
〒484-0905 犬山市字西北野142‐1(結ファミリークリニック内)
TEL:090-4538-3311
FAX:0568-68-3322
メール:ninchishoshoki.yui3311@gmail.com
月〜金 午前10時〜午後4時(土・日・祝日年末年始を除く)
看護師 丹羽
2021年4月23日
「第11回結楽サロン」
第11回結楽サロン4月22日(木)に楽田ふれあいセンター囲炉裏の間をお借りし、結楽サロンを開催することができました。

第10回サロン後の院内ミーテイングで出た改善点をいかに活かし、ご遺族が吐露しやすい場を作り、それぞれ思いや気持ちを語りやすく、また聞きやすくすることを考え、運営スタッフが気持ちをひとつとして今回のサロンに臨みました。

愛知県もまん延防止重点措置中であり、人との距離に注意せざるを得ない状況には変わりありません。参加者にはフェイスシールド着用やモクモクお茶タイムのご協力をお願いしました。

第11回結楽サロン囲炉裏の間は、換気のためにフルオープンにした掃き出し窓から新緑が見られ、春の香りがしました。(ガタンゴトンと名鉄電車の音も聞こえちゃいましたが…。) いつもご協力をいただいているOBの方のお庭に咲いた春のお花をいただき、設えにも配慮させていただきました。

今回のサロンでは、

「身体に触れ、聴診器をしっかり当ててもらえ本人も納得していたと思います」
「訪問診療や訪問看護ステーションの方々に温かくしていただき、その恩を社会に何かの形で貢献していきたい」
「日々不安に思うことも、道筋を示していただけたことは安心しかありませんでした」

など心からの言葉をそれぞれが吐露し、共感される方もいらっしゃったと思います。穏やかで緩やかな空気感が、グリーフワークを進める上で大切だと改めて感じました。

第11回結楽サロン新社屋の建設を構想中ですが、結楽サロンの際の設えや窓越しに見える景色など、建築や家具ガーデニングなど積極的に意見を挙げ、あたたかな集まれる空間ができるように検討を重ねていきたいと思います。
看護師 水野
2021年3月30日
「運営計画発表会」
運営計画発表会令和3年3月30日に、エナジーサポートアリーナで運営計画発表会を開催しました。この会の準備を通して年間予定について話し合ってもらって計画も立て、さらに関係者の方々にも私たちの活動を知っていただく会になっています。

今回の発表では、当院開業当初からのメンバーである水野看護師、一政看護師、野木森統括補佐の表彰を行いました。2016年4月に開業した当初は医師としての仕事しか分からず、ケアマネや訪問看護との多職種連携の調整や、レセプト請求の医療事務、医療材料の発注などの様々なことを任せてしまっていました。

無理なことをたくさんお願いしてきましたが、優秀な人材に恵まれ、私の足りないところをすべて補って余りある働きをしてくれてきました。幸運に恵まれたと思いますし、これまで一人も辞めずに続けてくれたことは望外の喜びです。

今年度の目標も一人ひとりが話し合いながら考え抜き、それを実行するための行動計画を作ってくれました。私自身は、今年度のテーマに「神経難病の緩和ケア」を挙げました。神経難病の終末期は、呼吸困難感、嚥下障害、コミュニケーション障害を含めた様々な苦痛が出てきますので、緩和の方法をまとめ、系統的に神経難病の方の苦痛緩和ができるようにしていきたいと考えています。

また、認知症の方にも発症時から診断、進行予防など、ステージに応じた対応ができるようにしていきたいと思います。スタッフ各々が様々な目標を立ててくれていますが、神経疾患を軸として話し合い、進めることができればと思っています。

顧問税理士からの報告もありました。新型コロナウイルスの流行にも関わらず、ほぼ昨年と同様な経営成績を残すことができ、優良な経営状態であるとの評価をいただきました。また、新社屋について、契約している建築士から「心地よく働ける環境」「周辺環境・屋外環境との関係性」「地域の居場所・拠り所」という3つのキーワードで発表していただきました。よく私たちの活動を理解してくださっていますので、私たちの活動の延長線上に新社屋ができるように建てていきたいと考えています。

今年度は新たに犬山市から「認知症初期集中支援チーム」の委託を受けました。認知症になってきてもどのようにして良いのか分からない人やその家族を、地域の医療介護などの資源につなげていく仕事です。医師、看護師、介護福祉の専門として認知症の知識を持った上で、不安になっている気持ちに共感して、適切に地域社会につなげていく作業が求められます。これまで訪問診療を通じて地域につながっていましたが、新たな窓口ができてさらにクリニックの幅が広がり地域とのつながりも強くなっていくと思います。

一回り発表のあと、来賓の方々の思いも聞かせていただきました。「いつもそこにいると同じ顔がいて同じように迎えてくれるというのが大切だと思う。創立当初のメンバーが同じ思いで居続けて仲間が集まってきたというのが大事なことだと思う」という発言があり、改めて今のスタッフと共にやっていきたいという思いを新たにしました。

運営計画発表会このようなすばらしい運営計画発表会を行うことができたのは、時間をかけて準備をしてくれたスタッフと、それを大変な時間をかけてまとめてくれた須田統括と野木森統括補佐のお陰でした。当院のスタッフに心から感謝するとともに、より一層地域の方々に貢献できるクリニックにしていきたいと思います。
院長 鈴木欣宏
2021年3月29日
「気管カニューレ事故抜去時緊急対応勉強会 in 消防本部」
気管カニューレ事故抜去時緊急対応勉強会 in 消防本部3月24日と25日に「人工呼吸器装着者の事故抜去時の緊急対応勉強会」を、消防本部と結ファミリークリニックで共同開催しました。

地域でALS(筋萎縮性側索硬化症)に罹患され人工呼吸器を装着している方々に支援に入っている訪問看護師・理学療法士・訪問介護士・ケアマネジャー・障がい相談員・鍼灸マッサージ師等、多職種の方々にご参加いただきました。又、本署消防職員の方々以外にも南出張所・北出張所の職員の方々にもご参加いただくことができました。
気管カニューレ事故抜去時緊急対応勉強会 in 消防本部 気管カニューレ事故抜去時緊急対応勉強会 in 消防本部 気管カニューレ事故抜去時緊急対応勉強会 in 消防本部
コロナ禍の為、定員を限定し開催しましたので、2日間共にオンラインZOOMと現場を合わせたハイブリッド形式となりました。この2日間で参加できない方は、4月に場所をクリニックに変えて実施予定もあります。3日間で在宅支援者は延べ43名程度、消防署員の方々も合わせますと60名以上の方にご参加いただくことになります。

勉強会の目標は「消防本部・医療職・非医療職が共同で人工呼吸器装着車のカニューレ事故抜去時の緊急対応を学び、緊急時の対応について共通認識をもって連携対応できる」としました。

勉強会の主な内容です。院長鈴木医師からは

・緊急時における看護師とそれ以外の職種での役割について
・「気管カニューレ再挿入方法」について・実施
・「気管孔からのバックバルブ送気による呼吸確保」について・実施
・「気管カニューレ事故抜去時の連絡フローチャート」について実際にロールプレイング

そして、消防署員の方により

・救命講習:心肺蘇生

を行っていただきました。

2月に地域の中でカニューレ事故抜去が発生しました。3月初旬に犬山消防本部へ相談に行った際にすぐその場で勉強会開催の決済を仰いでいただき、こんなに早く実現することができました。多くの在宅支援者の方々もご参加いただき大変有意義な会となりましたこと、感謝申し上げます。在宅療養者の安全と安心した生活を護るため、こんなに多くの専門職が時間の調整を図り共同で行えたことはちょっとした感動を覚えました。

運営スタッフはオンライン設定で多少冷や汗もかきましたが、消防署員の方からはじめて伺う情報や署員の方々のロールプレイング時の一動作ごとの口頭確認やきびきびとした動作に新鮮な刺激も受けました。

最後に消防署長様より「またこういった勉強会を共同で開催しましょう」とのお声もいただき、このような連携ができることは大変心強い思いです。ぜひまた、開催させていただきたいと思います。犬山消防署のみなさま、在宅支援者のみなさま、お疲れさまでした。ありがとうございました。
看護師 須田
2021年3月11日
「小牧市民病院緩和ケア系統講義 在宅事例検討会」
小牧市民病院緩和ケア系統講義 在宅事例検討会3月11日に小牧市民病院緩和ケア系統講義の在宅事例検討会があり、当院も鈴木と水野が演者として参加させていただきました。

今回のテーマは、コロナ禍での看取りと、病院・在宅の医療連携でした。入院されている方が新型コロナウイルスの流行により面会が制限され、過活動型せん妄もみられ自宅退院は困難が予測されましたが、ご本人の希望とご家族の熱意と小牧市民病院の配慮で自宅退院となり、私たちに紹介となりました。小牧市民病院からは丁寧な紹介状をいただき、病状だけでなく、本人と家族の気持ち(Advance Care Planning 人生会議)まで伝えていただけました。

せん妄には過活動型せん妄と低活動型せん妄があり、過活動型せん妄ははげしく動き回るため介護負担が大きくなります。特に原因が肝不全による悪液質の場合には症状の改善の可能性は低く、内服でのコントロールも難しくなります。退院後、医師としては内服の負担を減らすために内服を最低限に減らし、病状の説明と今後の経過を丁寧に説明することで、身体に変化が起きても動揺しないように配慮しました。

またせん妄は、尿閉や疼痛などの身体的な不快感や環境の変化・不眠などにより誘発されるため、看護師としては身体的なケアや環境調整を行いました。退院直後、せん妄は治まりませんでしたが、ご家族が交代でケアを行い3日頃からはせん妄が治まり入浴を楽しむことなどができました。また感染対策を立てつつ会いたい方との面会もして、最期までご自宅で過ごすことができました。

事例検討会の中で、在宅でできることとできないことが話題になりました。今回は小型シリンジポンプで必要な薬剤を持続で投与し、適切な介護ベッドを福祉用具で揃えました。さらに多職種連携を支えるために、ご家族も含めてインターネットの情報交換ツール(Medical Care Station、愛称「びーよんネット」)を利用して、関係者全員が情報共有をできるようにしました。他にも在宅でできる機器は沢山あり、高度医療でなければほとんどのことは在宅でもできるようになりました。

小牧市民病院緩和ケア系統講義 在宅事例検討会また、看取りだけで終わることはなく、看護師が中心となって当院での生前から逝去後までのグリーフケアも行い、ご家族の悲嘆過程に寄り添いました。

これからも患者さんの入退院がスムーズになるように、病院と在宅の垣根(治療、環境、食事内容など)は低くしていく必要があり、さらなる情報交換と連携が必要だと思っています。

小牧市民病院緩和ケア系統講義 在宅事例検討会今回のカンファレンスは、病院を中心とした在宅医療の地域連携にとって大変有益なものでした。このような貴重な発表の場を与えてくださった小牧市民病院の小笠原先生、木原先生、病棟看護師佐野様、患者支援センター渡邊様、共に発表をしてくださった訪問看護ステーション太陽小牧の水谷看護師、そして長い時間をかけて準備をして手伝ってくれた水野看護師と当院スタッフに深く感謝を申し上げます。
院長 鈴木欣宏
2021年1月28日
「第10回結楽サロン」
第10回結楽サロン緊急事態宣言中ではありましたが、1月28日に「結楽サロン」を開催することができました。新型コロナウイルス感染拡大防止対策の緊急事態宣言中でしたので、遺族サロンをどのように継続して開催するか頭を捻りました。

延期という方法もありましたが、大切なご家族をお看取りしてから数ヶ月の間は、周りの人に力づけされながら自らの力で乗り越えていく心の作業(グリーフワーク)が必要です。

できるだけ開催できる方向で、飛沫感染に注意して開催場所をエナジーサポートアリーナの多目的室をレンタルし、人との距離に注意するとともに参加者全員へフェイスシールド着用をお願いしました。のどを潤す程度のペットボトルでの「モクモクお茶タイム」とし、飲食も基本禁止とさせていただきました。

第10回結楽サロン内容も、肩を寄せ合っての語り合いの時間は個人的な思いの表出のためとても大切な時間ではありますが、全体でマイクを回して話をするという形に変えさせていただきました。

これは絶対にコロナ感染者を出さず、それでも開催を継続するためですが、参加者の方々の中には十分思いを話せなかった、聞いてもらえなかったと満足度が低い方もいらっしゃったかと思います。

第10回結楽サロンコロナ情勢にも対応しながら、必要な方への援助は途切れず継続していけるようにと考えておりますので、今後ともご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。
看護師 水野
2021年1月25日
「特別有給休暇」
特別有給休暇昨年末のクリニックの忘年会トーナメントで、「特別有給休暇」を勝ち取りました!これは「2月10日までに特別有給を1日取得してOK、そして付録に結〇日記を記載する」というものです。

例年、この休暇を勝ち取ったスタッフは遠方に旅行に行ったりして過ごしており、私も勝ち取ったら是非どこかバカンスでもと思っておりましたが…コロナ禍の渦中となり生憎のStay home…。

パン作りパン作りしかしながら、意外とお家時間が好きな私としては、これはこれで!と久しぶりに…。

結婚や就職で娘たちが離れてしまう前はよく「パン作り」をしていましたが、食べてくれる人も減ると作る機会も少なくなり「作りたいな〜作りたいな〜」と思いながら随分時間が空いてしまいました。そこで、育児休暇中の娘と懐かしみながら「パン作り」をして過ごすことにしました。
パン作り パン作り パン作り パン作り パン作り パン作り パン作り
Stay homeで外出もままならず、子育てで煮詰まっている娘に子育て中の楽しみを伝授したい。私のパン作りのルーツは私の母から…子ども時代に作ってもらったパンは心の栄養でもありました。そんな風に「パン作り」は伝えていきたいことの1つです。

パン作り前の晩に過去のレシピから選定し、材料を書き出しました。当日の朝は、娘の到着までに買い物へ。奮発して山盛りの買い物を済ませました。

久しぶりの肉まん、あんまん、ちぎりパン、フーガス、酸辣湯、ペンネのサラダ、スモークサーモンとかぶらのマスタードドレッシング、スペアリブのマーマレード煮等など。娘と手分けし、孫のぼくちゃんをあやしながら作りました。
パン作り パン作り パン作り パン作り
発酵したパン生地の手触りに癒されます。そして、娘宅と実家と我が家の3つに分けました。

作りたてのパンは最高です!ガスオーブンのゴーゴーとした音や蒸し器から上がる湯気は、幸せを感じる光景です。子育ての楽しかったときを思い出しながら、娘が同じように幸せな時間を過ごしますようにと思いながらレシピも伝授しました。

通常のお休みにはやることもたくさんありなかなか心の余裕がありませんが、平日にこのような時間をいただけましたことは心のゆとりもでき、とても有意義な時間を過ごすことができました。

院長はじめスタッフの皆さま「特別有給休暇」ありがとうございました。次回の忘年会では、是非事務さんに勝ち取って欲しいと密かに思っております。
看護師 須田
2021年1月1日
「新年のご挨拶」
皆さま、明けましておめでとうございます。

今年はより一層、療養されている皆様とそのご家族様の気持ちに寄り添い、安心できるくらしができるように、多職種と連携して支えていきたいと思います。

また、診療が最善の医療であり続けられるよう、学びを充実させていきたいと思います。さらに、地域の皆さまにより一層在宅医療への理解をしていただけるように啓発活動にも取り組んでいきたいと思います。

皆さまにとって素晴らしい一年になることを心から祈念し、従業員一同精一杯がんばっていく所存ですので、どうぞ今年も変わらぬご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
院長 鈴木欣宏
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