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神経疾患への取り組み

結ファミリークリニックには日本神経学会専門医の医師が常勤しておりますので、通常の訪問診療のほかパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)といった神経難病、認知症をも在宅で専門的に診ていくことができます。

case1「神経難病」神経筋疾患はまだ治療法が十分に確立されていない疾患が多く、また病状が緩徐に進行していくため、病気を抱えたまま生活していくことになります。代表的な疾患にはパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン症候群(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、脳血管性パーキンソン症候群など)、ハンチントン舞踏病、筋ジストロフィーなどがありますが、それぞれで病態や症状、進行などが異なることから、疾患に応じた治療・ケアが必要となります。

訪問診療これまでは医療の必要度から在宅生活が困難とされ、多くの方が病院や施設での生活を送ってきました。しかし、私たちは専門的な医療を在宅で行うことができます。病気が進行して在宅生活が困難になっているような方でも、精一杯生活を支えていきたいと思っています。

case 2「認知症」認知症の方は、できるだけ住み馴れた場所で生活された方が良いとされています。入院、入所、引っ越し、身近な人との別離など、急激な環境の変化が認知症に悪影響を及ぼしますので、認知症になってもこれまでと同じ生活ができるよう、私たちは認知症で通院困難になった方々にも訪問診療を行っております。

訪問診療通常の認知症外来であれば診察室での姿しか見ることができませんが、訪問診療をすることによって認知症の方の生活そのものが分かってきます。家族関係や近所関係にトラブルを抱えてそれが不穏や徘徊につながっていたり、昼間独居の状態が長く寂しさで認知症が増悪していたり、ゴミ屋敷になっていたり…といったことも分かってきます。それらを介護・福祉職の方々と協力して、生活環境、ひいては地域の環境を改善していくことを目指しています。

私たちが訪問診療を始めてから、近所の人に声掛けをしたり、家族の接し方を変えたり、食事を一緒に摂ったりすることによって症状が改善された方も多くおられます。病気だけを見るのではなく本人を取り巻く環境全般を広くみることが、認知症の方が地域で暮らせることにもつながると思っています。認知症を正しく理解して上手に接することで改善を目指していきますので、認知症でお困りの方は是非いらっしゃってください。外来から訪問診療まで、一連の流れの中で対応をさせていただきます。

case 3「脳卒中」訪問診療脳卒中の治療は日に日に進化してきておりますが、一回起きてしまったら重い後遺症が残ることが多い疾患であり、今でも予防(生活習慣病の改善、日々の適度な運動、塩分控えめの食事など)が大切な疾患であることは変わりません。

しかし、もし麻痺が残った場合でもそれを補って生活できるよう、他の職種とも連携して専門的に診察することで再発を予防し、痙縮による痛みに対してはボトックスの治療も行うことで、患者さまの暮らしをサポートしていきたいと考えています。
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