早期に認知症と診断されることのメリットはあるのでしょうか?
早めに診断名がつくことにより、対応の仕方が分かるようになります。
基本的に認知症とは、部分的に機能が低下することです。例えばアルツハイマー型認知症であれば記憶力、レビー小体型認知症であれば見たものを認識する能力、前頭側頭型認知症であれば変更する能力や言葉を理解する能力です。これらをまわりの方にも伝えることによって、まわりも安心して対応することができます。
また、「人生会議」といって、今後の自分の意思を伝えておくことができるようになります。財産分与や医療的な処置(延命処置や救急搬送)、終の棲家をどこにするか、何を大切にして生活していくか…などです。認知症が進んでも意思は伝えられますが、その能力は低下していきますので早めに伝えておいた方が良いです。