高次機能障害について、時々お問い合わせいただくことがあります。高次機能障害とは、脳の損傷による意識障害から目覚めた人が無事日常生活に戻ったときに、外見上は回復したように思えても、記憶・思考・理解・計算・言語・判断・情緒などの「認知機能」に障害があらわれる状態です。高次機能障害は麻痺などと異なり一見してわかりにくい障害であり、周囲の理解と多くの職種の支援が必要です。
高次機能障害の評価は、画像検査・心理学的検査・神経診察など統合的に判断する必要があります。当院では設備がそろっておらず、支援体制もできておりません。各県で相談窓口が設定されておりますので、まずはそちらへの相談をお願いいたします。
愛知県では「
名古屋市総合リハビリテーションセンター」、岐阜県では「
岐阜県精神保健福祉センター」または「
木沢記念病院」へご相談いただければと思います。
もし、犬山市・扶桑町・大口町で、高次機能障害のために通院が大変で在宅生活に支障をきたしている方がおられましたら、神経内科専門医の在宅医療医師としてご協力できることがあるかもしれませんので、ご相談ください。