

前略
先日はお参りしていただき、ありがとうございました。お手紙を書くのは苦手ですので、今の私の気持ちを書きました。
主人の介護を始めた時は久しぶりに夫婦だけの生活を大事にしようと日々いっしょうけんめい過ごしておりましたが、日がたつにつれて主人は歩くことが困難になり、おむつ交換の時これほど自分がうまく出来ない無力さに涙することもありましたが、やさしい主人に言葉がけに何とか交換出来るようになり、主人にはさぁきれいにしてあげるから少しガマンしてネ!といって、自分自身も少し自信が持てるようになりました。
今も想い出しながらこの手紙を書いていると涙が出てきます。朝になると夫婦で嬉しかったです。
昼間は介護の方々に来ていただけると思う安心感がありました。主人も介護の方々に来ていただくのを楽しみにしておりました。最後の入浴の日に亡くなってしまい、とっても残念でしたが…。また最後に私が気がついてあげれず看取ることが出来ずは今でも後悔ですが、きっと主人は許してくれると願って仏だんに手をあわせております。
今でも家族が集まって、主人の仏だんの前で食事をしながら思い出話を語りながら偲んでいます。本当に皆様にはお世話になり、ありがとうございました。