
主人は末期の肺癌、余命三か月と診断されました。9月の初め頃です。闘病生活は続き、翌年5月にはついに通院できなくなりました。当然のように主人も私も最初から、叶うことなら自宅療養を!と決意していました。
結ファミリークリニックから鈴木先生始め二人の看護師さんがいらっしゃって「例え夜中でも困ったことがあれば電話をください。何時でも対応します」との心強い言葉、嬉しかったです。実際時ならぬ夕刻にお呼びしたこともありました。二人の看護師さんも代わる代わる毎日定刻に来られ、明るい声でそして笑顔で話しかけていただき、主人の表情も日に日に明るくなってきました。また、いろいろなことを話すようになり、大声で笑ったりもしました。

驚いたことは歌を、戦前の軍歌など大きな声で歌うのです。私も知らないではないので一緒になって歌いました。忘れた歌詞は思い出そうと一所懸命書き出し、繰り返し繰り返し歌うのです。いかにも楽しそうでした。来る日も来る日も陽気に歌いました。此様なことは初めて経験しました。
又、何をするにも有難う、有難う、なのです。主人は本当に心底より心地よく、うれしかったのだと思いました。看護師様には毎日接している中で、心の奥まで届かんばかりの暖かいご支援を頂き、時もよし、申し分のない最期を迎えることができました。結ファミリークリニックの方々には、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。